部屋に絵画を飾るときは、照明の選び方やライトの照らし方によって、目に映る絵画の印象が大きく変わります。人の目は光の色に敏感です。照明を少し工夫すると絵画が引き立つ空間ができますよ。
「どんな照明を選んだらいいのかな?どうやって照明を当てれば絵画がキレイに見えるのかな?」
こんなことが気になっていませんか?この記事では、絵画が引き立つ照明の選び方や照明の当て方を解説しています。
☑記事の流れ
- 照明の選び方~蛍光灯、白熱電球、LEDの違い
- 絵画のライトの当て方~ライトアップのコツ
- 太陽光が差し込む部屋で絵画を見る
絵画の照明の選び方~蛍光灯、白熱電球、LEDの違い
照明といえば、蛍光灯、白熱電球、LEDが主流です。
照明の種類によって、太陽の光に近い白い光から、温かみのあるオレンジの光、青みがかった光まで、いろんな光の色があります。
照明を選ぶ時は、太陽の光に近い色にするか、リラックスしたい場所なら温かみのあるオレンジの光にすると雰囲気良く絵画を眺められますよ。
蛍光灯、白熱電球、LEDは照明の種類ごとに光の色が違っていて、それぞれに持ち味があります。
絵を飾る時の蛍光灯、白熱電球、LEDの使い方について、解説していきます。
1. 蛍光灯
蛍光灯で絵を照らすと、スッキリした昼間の太陽の光が当たった時のような色になります。
絵の色が涼しく見えがちなので、クールな絵やはっきりした絵がキレイに見えやすいでしょう。
蛍光灯には、青みがかった光の「昼光色(D)」、太陽光の色に近い「昼白色(N)」、白熱電球のようなオレンジ味がかった光の「電球色(EL)」の種類があります。
部屋のインテリアの絵が綺麗に見えるようにするには、絵の本来の色に近い色で鑑賞できる昼白色や温かみのある電球色がおすすめです。
昼光色は、オフィスのように集中しやすい光の色なので、デスクワークをしたい場合に使いたい照明です。
2. 白熱電球
今では少しレトロにも映る白熱電球。オレンジ色の温かみのある光なので、温かみのある絵や穏やかな絵、ぼんやりした絵の持ち味が生きます。
白熱球は明るすぎず、ブルーライトが蛍光灯やLEDよりも少ないので目にやさしい照明です。
ぐっすりと眠れるように、寝る前のリラックスしたい時間は白熱電球のもとで絵を眺めたいですね。
3. LED
LEDはブルーライトが強いので、光が目に強く感じがちです。
ブルーライト部分をカットした製品を選ぶと、より自然の光に近い色で絵を眺めやすくなるでしょう。
絵画のライトの当て方~ライトアップのコツ
絵にライトを当てる方法をご紹介します。
ライトアップするコツがわかると、絵の持ち味を活かして飾ることができますよ。
天井からスポットライトを当てる
美術館やギャラリーでよく使われているのが、天井からスポットライト照明を当てる方法です。
明るい光が絵に当たるので、部屋の明るさに左右されずに絵をはっきりと眺めることができます。
特に、落ち着いた明るさのリビング、廊下、玄関スペースにおすすめの方法です。
光が絵に当たるように、天井にスポットライトとなる照明を設置します。
天井にスポットライトを取り付けるには、電気を供給できる照明器具専用の配線器具(シーリング)が設置されていることが必要です。
もしない場合には電気工事が必要となるので、スポットライトを購入する前によく確認しましょう。
天井からダウンライトを当てる
天井に埋め込むダウンライトを使うと、天井から絵画や壁を照らすことができます。
ダウンライトは絵画を照らすのに、よく使われている照明器具です。
天井に埋め込まれているので、すっきりしたインテリアになります。
ダウンライトは新築時に取付けが必要です。
住宅が完成している場合は、設置するために電気工事が必要になります。
サイドから間接照明を当てる
間接照明とは、ライトの光が直接目に入らず、壁やライトの器具から光がやさしく照らされる方法です。
光が強くなりすぎないので、夜に見てもリラックスすることができ、落ち着いた明るさの場所でも周りとの光の調和を取ることができます。
特に、リラックスして過ごしたいベッドルーム(寝室)、明るすぎないリビングルームなどにおすすめの方法です。
壁に直接、照明器具を取り付ける場合は、壁にコンセントがなければ電気工事が必要となります。
ただし、住宅完成後に工事する場合は、電気の配線が室内で見える仕上げになります。
壁に取り付けなくても使えるフロアスタンドを部屋に置けば、電気工事なしで間接照明で絵を眺めることができますよ。
部屋の明かりで眺める
ある程度の明るさのある部屋ならば、部屋の明かりだけでも綺麗に絵を見ることができます。
もしかしたら、絵を飾りたい場所は、新しく照明器具を取り付けなくても十分な明るさがあるかもしれません。
飾りたい場所に絵を持っていって、部屋の明るさをチェックしてみましょう。
太陽光が差し込む部屋で絵画を見る
自然に太陽の光が入る部屋であれば、太陽光の明るさも生かしましょう。
太陽の光が差し込む部屋で絵を見ると、絵の本来の色合いが際立って、とても綺麗に見えます。
お気に入りの絵画は、インテリアとしても飾りたいですよね。
お部屋の絵の飾り方は、絵画の素敵な飾り方。インテリアアートを壁に飾るには?で解説しています。ぜひご覧ください。